<センバツ>22日開幕 V争い、常葉と横浜が軸も波乱含み
第80回記念選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟
主催)は22日、第1期改修工事が終わった阪神甲子園球場で13
日間に及ぶ大会の幕を開ける。優勝候補の軸は、連覇を狙う昨秋
の明治神宮大会覇者、常葉菊川と同大会準優勝の横浜。しかし、
両校は組み合わせで同じゾーンに入り、優勝争いは波乱含みとい
えそうだ。
常葉菊川は、フォーム改良に取り組む左腕・戸狩の投球が注目さ
れる。リリースポイントを高くする一方、打者のタイミングを外す変則
フォームにも取り組んでおり、その成果がどう現れるか。控えの右
腕・野島の仕上がりもいい。打線は中川、酒井、伊藤ら昨年からの
主力を軸に今年も犠打を極力使わない強力打線。意表を突く走塁
も随所に見せ、相手に圧力をかける。
横浜は投打に充実。投手陣は左の土屋、右の田山が安定してお
り、大崩れはしない。打線は筒香(つつごう)、小川健、土屋の中軸
に一発があり、攻走守の三拍子そろった1番・松本のセンスが光る。
総合的に完成度の高いチームだ。
この2強が入るBゾーンは九州大会優勝の明豊、エース斎藤を軸
に堅守を誇る千葉経大付、神宮大会4強の東北など強豪がひしめ
き最激戦区といえる。
甲子園練習で充実ぶりが際だったのは、Dゾーンの沖縄尚学と中
京大中京。
沖縄尚学は屈指の右腕・東浜のマウンドに注目が集まるが、控え
にも大型左腕の上原亘らレベルの高い投手がそろう。中京大中京
は右の細川、左の竹内が投手陣の両輪。守りも鍛えられ、打線は4
番・井藤の打撃が目を引く。同じDゾーンには只野、田村の両投手
に安定感がある慶応、四国大会覇者の明徳義塾、チーム打率1位
の関東一などが入り、混戦模様だ。
Aゾーンの履正社はエースの左腕・三村だけでなく、右の石井、ボ
イランら強力投手陣を誇る。初出場の聖望学園は剛腕・大塚の投球
に期待。Cゾーンでは、好投手、佐藤を擁して近畿大会を制した東
洋大姫路、主砲・坂口を軸に今年も強力打線の智弁和歌山、最速1
48キロの平生が大黒柱の宇治山田商が有力だ。
引用元=http://sports.yahoo.co.jp/baseball/hs/news/20080320-00000023-mai-base/